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健康のために

 

頚をボキボキ鳴らすといけない理由

 頚や肩が凝りやすい人の中には、自分で頚を強くひねってボキボキ音を出すことが癖になっている人が多いようです。
 頚をボキボキ鳴らすと気持ちが良く、ついついやってしまうのですが、それによってかえって症状が強くなっていることが多いようです。

ボキボキ鳴らすことは、どういうことなのか

 頚をひねった時に鳴る音は、いったい何の音なのでしょうか?
 ボキボキ音がすると、ズレていたものが矯正されたような感じがしますが、実際はどうなのでしょう?

 試しに自分の指を鳴らしてみましょう。
 強く指を曲げていくと、指の関節が「ポキッ」と鳴ります。
 この音がする理由については、「関節が強く曲げられると、関節の間隔が広げられ、関節の中の圧力が低くなるため、関節の中の滑液に気泡ができ、それが破裂するときに生じる音である」と言われています。
 理屈はどうあれ、関節をある一定以上動かしたときに鳴るものであることが分かっていただけると思います。
 ですから、「ボキッ」と音がしたからと言って関節が矯正されているわけではありません。

頚をボキボキ鳴らすことがなぜいけないのか

 頚をひねってボキボキ音がすると言うことは、頚の骨と骨との間の関節がある一定以上動いたということです。  でもそのことが何故いけないのでしょうか?

 頚の骨は全部で7つあり、それらの骨が少しずつ動くことによって頚全体の大きな動きを作っています。
 頚を強くひねると、頚の中でも動きやすい関節が動いてボキボキという音がします。
 ボキボキ鳴らすことを度々繰り返すしていると、いつも動くグラグラな関節と、動きの悪い関節とができてしまいます。
 このような状態になると、普段頚を動かした時でも、その動きのほとんどを動きやすい関節が行い、いつも動いている関節に負担がかかる様になってしまいます。
 このようにして特定の関節に負担がかかることによって、そのまわりに炎症が生じたり、ぐらぐらな関節を支えるためにそのまわりの筋肉が緊張してしまうことになります。
 そうなると、頚の周りが苦しくなりますから、またボキボキ鳴らしたくなるという悪循環になるのです。

 ボキボキを止められない理由の一つに、「ボキボキした後、スッキリした感じがする」というのがあります。
 確かにスッキリします。
 しかしそれは、手の指をボキボキやった後のスッキリ感と同じものですから、治療的意義があまり無いことは、理解していただけると思います。

治療でボキボキするのは・・・

 さて、「治療的意義がない」と書きましたが、「カイロプラクティックや整体の治療でも、ボキボキするではないか」と思われる方も多いと思います。
 確かに、治療上ボキボキすることがあります。

 カイロプラクティックでは、動きの悪くなった関節を動くようにすることが、治療上重要な位置を占めています。
 そこで、触診によって動きの悪い関節を探し出して、その関節を動かすために そのようなテクニックを使う場合があります。
 通常は、ある1カ所の関節をねらって矯正しますから、矯正音は「ボキッ」と一回だけ鳴るのが普通です。
 一回の矯正で「ボキ、ボキ、・・」と何回も音が聞こえると言うことは、矯正する際の頚のひねる角度が悪かったり、ひねる強さが強すぎて目的の関節以外の場所まで動いてしまったということです。
 逆に音がしなくても、矯正の後、動かなかった関節が動くようになっていればそれで良いということです。
 以前は、カイロプラクティックの治療でも体中の関節をとにかくボキボキして「ズレていた骨がもどった」と言って治療していた先生がいらっしゃいましたが、カイロプラクティック治療によってグラグラになってしまった関節が新しい症状の原因になっている場合もあることが明らかになってきたため、今日では、やたらにボキボキ鳴らす先生はいなくなってきています。

自分でむち打ち症を作ってしまう

 ボキボキ鳴らすことによってグラグラな関節を作ってしまうということのほかにもう一つの問題は、自分で頚をならす場合にかなり無理なひねりと力をかけてしまうことです。
 瞬間的に強い力がかけられるために、頚を支えている靱帯や筋肉が急に伸ばされ、微細な内出血等が生じて、炎症が起こってしまいます。
 この状態は、いわゆる「むち打ち症」と同じです。
 「むち打ち症」は、交通事故で生じることが多く、急な力が頚に加わることによって瞬間的に頚が鞭のようにしなって、骨の周りの軟部組織に損傷を受けてしまうというものです。
 頚の周りが重苦しくなったり、手が痺れるという症状のほか、自律神経失調症のような様々な不定愁訴を生じたりしてしまいます。
 交通事故に遭うと、「むち打ちは後遺症が残るから怖い」等と非常に関心が高いようですが、自分で作っている「むち打ち症」に対しては、少し無頓着なのではないでしょうか。

 通常、手の指の関節をボキボキ鳴らそうとするとき、たいていはゆっくりの指を曲げていき、ある一定の範囲を超えたところで自然と「ボキッ」と音がします。
 頚の関節を鳴らそうとするときは、多くの人が瞬間的に頚をひねって鳴らすことが多いようです。
 手の指を鳴らすときには、頚の関節を鳴らす時のような瞬間的な力を加えようとは思わないはずです。
   そう考えると、頚を瞬間的にひねってボキボキ鳴らす動作が、頚の関節とその周りの軟部組織に大きな無理をかけていることがイメージできると思います。

ボキボキ鳴らすのをやめるには

 ボキボキ鳴らすことが良くないことだとわかっても、癖になってしまったものをやめるのは並大抵のことではありません。
 その一番の問題は、「ボキボキ鳴らすとスッキリする」ということです。
 頚の周りが苦しくなった時に一回頚をひねってボキボキとしてしまうと、一時的にしろ、かなり楽になります。
 しかし、それと同時に頚が重くなる原因を作っているわけですから、決して良いはずがありません。
 実際この癖を無くしただけで、特に治療することなく頚の症状が軽くなってしまうこともあります。

 それでは、頚が重たくなってきたら、どうしたら良いのでしょうか。

 まず、軽いストレッチをやってみましょう。
 重苦しい部分の筋肉が伸びるように頚を曲げ、しばらくその位置で止めておくというものです。
 このとき、決して無理に伸ばさない様、ほんの少し張り感のあるところで止めるようにしてください。

 頚を支えている筋肉の血行を良くするために、頚の骨と肩甲骨をつないでいる筋肉を伸ばしたり縮めたりするのも良い運動です。
 肩を上げたり下ろしたり、胸を張ったりすぼめたりと、肩甲骨をいろいろな方向に動かしましょう。

 少し進んで、頚の周りの筋肉を強める運動をするのも効果的です。
 手を頭に当て、手と頭とで力比べをするように数秒間力を入れてから力を緩めます。
 頭の前、後ろ、横、斜めと、いろいろな方向からやると良いでしょう。

 しばらくの間は、ラジオ体操等のように反動をつけて頚をぐるぐる回すのは、やめておいてください。
 上記の様な方法でしばらく我慢していると、頚を鳴らさなくても何ともなくなるはずです。
 そして今までグラグラだった関節が安定してくれば、きっと症状も軽くなってくることでしょう。

   ゴリラ体操やっこさん体操肩こりと姿勢手ブラストレッチムンクの叫びストレッチ

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